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これって四十肩?五十肩?①

2022.01.18

四十肩、五十肩とは?

 
「四十肩・五十肩」の特徴は、肩の動きが悪くなり痛みを伴うことです。
整髪や洗髪、また服を着る際に、肩関節がこわばって腕を動かしにくくなります。
放置すると、肩の関節を包む「関節包」と呼ばれる袋が硬くなり、肩が挙がりにくくなることもあります。

 似たような疾患で「腱板断裂」というものがあります。これは上腕骨と肩甲骨とをつなぐ腱が切れてしまった状態で、
肩を挙げるときに力が入りにくくなったり、肩の上前面で「ジョリジョリ」という音がしたりすることがあります。
肩を動かすときに痛みを感じることもあります。ただし、上記の症状には痛みを伴わない場合もあります。

 「四十肩・五十肩」は、肩関節周辺の様々な組織が炎症を起こしている状態ですが、
その炎症が最も多い箇所は「腱板」です。
腱板が損傷を起こし、炎症することで、関節を包んでいる「関節包」全体に炎症が進み、損傷していきます。
腕を上に上げた状態で長時間連続して作業したり、急な運動などで無理に腕を使った際に、起こりやすい病気といえます。

 「四十肩・五十肩」には大まかに「急性期(炎症期)・慢性期・回復期」に分かれています。
それぞれの状態は下記のとおりです。

 

<急性期(炎症期)>

四十肩・五十肩が発症後、強い炎症が起きている時期です。
この期間は、数週間から数ヶ月間で、肩を中心に腕全体が痛みます。
安静時でも痛みますが、家事や洋服を着脱など腕を大きく動かすシーンではさらに激しく痛みます。
夜間痛が顕著でジンジン痛むため、眠れなくなるなど次第に不便が伴ってきます。

<慢性期>

慢性期に入ると、安静時の痛みがだいぶ和らぎ、さほど感じなくなります。
しかし、腕の動きによっては、激しい痛みが生じます。
また、急性期の激しい炎症が原因となり、筋肉が引きつれ、収縮し硬くなってしまうため、
肩関節の可動域が狭くなってしまいます。
これによって、腕が動かしにくく、この時期がいちばん「腕が上がらない」と苦痛を感じます。
さらに、「肩関節拘縮」といって、痛みが強く腕を大きく回転させることが全くできなくなるなど、つらい時期を過ごします。

<回復期>

回復期に入ると、肩関節拘縮が改善し、だいぶ腕が動かせるようになってきます。
このように段階を経ながら、全快するまでに半年程度から、重症の場合は1年ほどかかります。

 
 当院に「四十肩・五十肩」で来院される患者様が多くいます。
治療するかしないかで治るスピードが全然違ってきますし、
後々の可動域制限を残さない為にも早期の治療が必要です。
次回は実際の治療のお話をしていきたいと思います。
 

 

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